2016.05.30

中国の海外留学帰国者動向(2015年版)

中国の海外留学帰国者は約41万人
 「中国留学帰国就職白書2015」によると、中国の海外留学者数は昨年末現在で累計404.21万人に達し、年平均増加率は19.06%であった。一方で、海外留学帰国者数も増加しており、1978年の248人から昨年末は40.91万人まで増加し、累計帰国者数は221.86万人、年平均増加率は22.46%であった。
ここ数年、海外留学帰国者数は海外留学者数の70%~80%を占めており、約8割の留学生が学業修了後、帰国して就職する道を選択している。
2015年の海外留学帰国就職者のうち、女性の割合が男性よりも高く、59.16%を占めた。また、留学帰国就職者の平均年齢は27.04歳であった。
留学帰国就職者の学歴内訳は修士課程修了者80.70%、博士課程修了者9.49%、本科(大学学部)及び専科修了者9.81%。留学帰国就職者の中では、経営学・経済学等が最も人気のある学問分野であった。

 

留学帰国者の留学先、博士課程では日本が2番目
留学帰国者の主な留学先は、博士課程はアメリカ(28.95%)・日本(12.90%)・イギリス(9.95%)等であり、修士課程では、イギリスへの留学生が最も多く、42.52%を占め、その次がアメリカ・オーストラリア・フランス等であった。一方、本科及び専科修了者の留学帰国就職者のうち、21.27%が韓国へ留学しており、その次がイギリス・アメリカ・オーストラリア等であった。

 

海外留学者は本科・高等学校及びそれ以下の課程を履修する学生の増加が顕著
 2012-2015年の4年間で、海外留学者は本科・高等学校及びそれ以下の課程を履修する学生の割合が2012年の23%から2015年には40%まで増加した。一方、海外留学で修士及び博士課程を履修する学生の割合は増加速度が緩やかになっている。
この4年間で、海外留学で本科課程を履修する学生の増加幅は11%-14%に達し、高等学校及びそれ以下の課程を履修する学生も年を追って増加する傾向を示している。2015年の海外留学者のうち本科・高等学校及びそれ以下の課程を履修する学生はその年の全中国人留学生の40%を占めたが、この数字は修士及び博士課程を履修する学生と比べてわずかに13%少なかっただけである。

 

海外留学が増加傾向
 海外留学が大衆教育の一部になるにつれて、優秀な学生に留学の動きが目立ち始めている。近年、全国高考(普通高等学校招生全国統一考試)の出願者数が下降傾向にあるのは、人口の自然出生率の変化の他に、“学覇“と呼ばれる勤勉で成績優秀な受験生が高考を放棄し、海外留学で本科課程を履修する道を選択する例が少なくないからである。海外留学して大学院課程を履修する学生のうち、国内の211・985プロジェクトで指定された高等教育機関出身の学生の割合も絶えず上昇している。
海外留学する優秀な学生の増加は、学生の主観的選択だけが要因ではない。世界の名門大学が学生に対して積極的に提示してくる新要求(学生採用条件)にもよることを、はっきりと示している。例えばアメリカ・アイビーリーグの2010-2015年の公式データでは、本科の合格率が全体から見ると下降傾向を示しており、(そのような趨勢は)その他の国のトップレベル名門校でも例外ではない。

   

(人民日報、中国青年報参照)